家づくりの打ち合わせをしていると、
こんな言葉をよく耳にします。
「子ども部屋には収納が必要ですよね」
「やっぱり家は南向きがいいですよね」

どれも、間違いではありません。
でも実は、こうした『当たり前』が、
知らないうちに家づくりの前提になっていることがあります。
私たち染矢建設が、家づくりをする中で
大切にしているのは、そこを一度立ち止まって考えることです。
よくご一緒する
内山里江先生(建築家/間取り評論家)の記事にも同じ想いが書かれていました。

「本当に大切なこと」は、間取りの外にある
内山先生が記事の中で語っていたのは、
「どんな間取りにするか」よりも前に、
どんな暮らしを望んでいるのかを見つめることの大切さでした。
私たちのヒアリングでも同じです。
・どんな時間を家で過ごしたいのか
・この家で、どんな日常を重ねていきたいのか
・そして、どんな子どもに育ってほしいのか

表に出てくる要望だけでなく、
その奥にある『想い』を一緒に探していきます。
そこから逆算して考えた空間は、
流行や常識に左右されにくく、
そのご家族にちゃんと馴染む家になります。
家は、今だけのためにつくるものじゃない
家は、長く暮らす場所です。
今の生活だけを基準にしてしまうと、
10年後、20年後に「何か違う」と感じてしまうこともあります。

内山先生が言われていた
「時間が経っても心地よく暮らせること」
これは、家づくりを成功させるための大切な視点だと、
私たちも強く感じています。
暮らしは変わっていく。
子どもも成長する。
だからこそ、
固定概念を解除された考え方が必要なのだと思います。

家は、必ずしも南向きじゃなくていい
記事の中で印象的だったのが、
いわゆる『南向き信仰』への違和感についての話です。
南に大きな窓をつくれば、確かに明るくなります。
でもその一方で、
・外からの視線が気になる
・夏は暑くなりやすい
・カーテンを閉めっぱなしになる
そんなケースも少なくありません。

逆に、北側から入るやわらかな光が、
落ち着いた雰囲気や、きれいな陰影をつくることもあります。
大切なのは、
「方角」ではなく「どう過ごしたいか」。
住む人の目線で考えることが、
心地よさにつながるのだと思います。

子どもに一番影響を与えるのは、親の姿
内山先生の記事の中で、
とても共感した言葉があります。
それは、
子どもにとって一番の影響は、
親が暮らしを楽しんでいる姿だという考え方です。

忙しい毎日の中でも、
家で少しホッとできる。
家族で過ごす時間が、自然と生まれる。
そんな環境の中で育つことで、
子ども自身も「暮らしを楽しむ力」を
身につけていくのではないでしょうか。
家は、「願い」が形になる場所
家づくりは、
単に部屋を並べることではありません。
どんな子に育ってほしいか。
どんな家族でありたいか。
親が抱くその願いが、
少しずつ形になっていく場所。

私たちは、
内山先生と一緒に、
そんな家づくりを続けていきたいと思っています。
「どんな家にしたいか」よりも、
「どんな暮らしをしたいか」。
そこから始める家づくりが、
きっと、後悔のない選択につながるはずです。
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