社長ブログ

『収納』最大化、『コスト』最小化

2024.07.23 カテゴリー:収納の話し, 暮らし, 家づくり, ブログ, コストダウンの話, 得する話

こんにちは!
染矢建設染矢です。

さて、今回は…
『収納』と『コスト』について
詳しくお話しいたしますね。


家は、できる限りミニマムにつくるべき

と、私は常々申し上げております。

それは
無駄なコスト削減」が最大の理由です。

コストを削減するためには
できる限りミニマムに家をつくることが
最も重要だというわけですね。

さて、今回お伝えさせていただく「収納」ですが
これは、いたずらにコストを押し上げてしまう
大きな要因となる要注意ポイントなのです。

「家を建てるなら、収納はたくさんつくりたい…」
家を建てる誰しもが
このようにお考えになるでしょう。

今暮らしているアパートの収納では
全てが納まりきらず部屋にあふれてしまい
新居では絶対にそうならないようにと…

そして、予算が許す限り
「出来るだけ多くの収納をつくりたい」と
担当の設計士に伝えてしまうのです…

 家づくりの落とし穴

しかし、いざプランができあがってみると
「あれっ?これだけじゃ足りないんじゃないか?」
と感じてしまうのです。

なぜなら、プリントアウトされた間取図を
ひたすら上から見てしまうと
99.999…%と言えるほどの高確率で
「収納が少ない」と感じてしまうからです。

そして、その不安を打ち消すために
床面積を広げることによって
収納の分量を増やそうとしてしまいます。

その結果、それに連動して家のコストは
どんどん膨れ上がっていってしまうのです。

 収納の正しい考え方

このように、収納を「床面積」で判断してしまうと
それに連動してコストが膨れ上がってしまうのですが
しかし床面積を広げたところで
それに比例して、より多くのモノが置けるようになる
というわけでもないのです。

動線をより短くし、利便性を高めるために
「通り抜け動線」にされる方がいらっしゃいますが
通り抜けが出来るということは…
『廊下』がそこに出来るということであり
そこは収納として使えなくなるということです。

その結果、床面積とコストは増えたものの
収納量は増えないどころか減ってしまった…
なんてことになってしまうのです。

では、どうすればいいのか?

この答えはとっても簡単で
収納は「壁面積」で考えるということです。

つまり
「壁をいかに上手く使うか?」ということが
収納量を大きく左右する要因となるわけですね。

例えば、一般的な天井高は2m40cmなのですが
この高さの中に
棚板を2枚しかつけないのと5枚つけたのでは
単純に収納場所が2倍違ってくることになります。

2枚の場合、3段の収納になるのに対し
5枚の場合、6段の収納になるからです。

また、LDKの周辺に置くものは
細々したモノばかりだと思いますが
これらを管理しやすくしようと思うならば
✕「奥行きの深い収納」をつくるより
◎「奥行きの浅い収納」をつくるべきです。

そして、奥行きを半分にし
逆に横幅を2倍にすれば
全く同じ床面積のまま
つまり、全く同じコストのまま
収納量を4倍にまで
増やすことが出来るのです。

そして
家の壁の量を多くする」ということは
家づくりの重要ポイントでもあるのです。

=「必要ない窓はなくすべき
ということなのですが、家の壁が多くなれば
収納として利用できる壁が増えます。
また、それだけではなく
壁が多くなった分、耐震性も高くなります
窓よりも壁が増えた分、断熱性も気密性も高くなります

このように
壁を上手く使う」ということを前提に
収納を計画することが出来れば
家のコストを上げることなく
収納がたっぷりある家を実現できます。

そして同時に
耐震性にも省エネ性にも優れた家
つくることが出来るのです。

ですから
間取図をずっと眺めて不安を膨らませて
床面積とコストを無駄に増やしてしまうような
残念な家づくりは絶対にしないでくださいね。


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