4月・5月・6月と報告させていただきましたとおり
建築市場での材木不足&価格高騰による
「ウッドショック」の深刻度は日を追うごとに増して
悪化の一途をたどっております。
ウッドショックの概要は
4月の内容と重複するので割愛いたしますが
弊社における2021年7月1日現在の状況を
ご報告させていただきますので
情報共有くださるようお願い申し上げます。
※ウッドショックの概要と経緯につきましては
4月13日付『材木の品薄・価格高騰の異常事態』
5月13日付『続報】ウッドショック 5月最新情報』
6月2日付『続報】ウッドショック 6月最新情報』
こちらのブログをご参照くださいませ。
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★建築材木は大きく分けて3つに分類されます。
①構造材(柱や梁、土台など)
②羽柄材(造作材や下地材)
③平物(ベニヤや合板)
ほんの一例ではございますが
弊社で使用している材木の
価格の変動を記載いたします。
■4月の材木価格との比較
①構造材
・柱は国産材の桧を使用
一丁あたりの価格は
5月時点:19%UP⤴
6月時点:53%up⤴
7月時点:106%up⤴
②羽柄材
・タルキは国産材の赤松を使用
一束あたりの価格は
5月時点:29%UP⤴
6月時点:53%up⤴
7月時点:69%up⤴
③平物
5月時点:値上げ無し
6月時点:値上げ無し
7月時点:5%up⤴
建物一棟を建築した場合…
(平均的な30坪を基準として)
5月時点:トータルで12万円UP⤴
6月時点:トータルで49万円UP⤴
7月時点:トータルで61万円ほど
値上がりをしている状態です。
◆今月の特徴
・外国産材の不足により
国産材と外国産の価格が逆転
・国産材が需要過多となり、国産材の価格も高騰
・平物まで価格が上がってきていること
※7月以降の状況について
海外の価格上昇は「夏頃に落ち着く」との話も耳にしております。しかし、夏休みで加工量が減少するため10月~12月には、これまで以上の材料難になるのではとの予測も出ています。
現在、大手ビルダー各社でも
プレカット坪単価20,000円~25,000円アップで
推移していると聞いております。
弊社の現状は
今現在で「基本設計依頼」をご契約いただき
且つ、建築スケジュールが決定しているお施主様の
プレカット加工枠は全て確保しておりますので
施工の継続は可能となっております。
しかし、材木高騰の影響で
心苦しいご相談をさせていただかざるを得ない
現状にあることも事実です。
なお、2022年6月までのお引渡しは
ご予約で全て埋まっております。
現時点で「基本設計依頼」をいただいた場合でも
最短で2022年7月のお引渡しとなります。
今後も
「迅速かつ広範囲での情報の収集と公開」
「仕入れ先の変更や価格交渉」など
企業努力を怠ることなく
著しく変動する状況を見据えながら模索し
的確な判断の下で最善の対策を打ち立てて
まいります。
また動きがございましたら
随時ご報告させていただきますので
ご確認くださるようお願い申し上げます。