社長ブログ

米欧の金利上昇と住宅ローン 

2022.10.04 カテゴリー:お金の話, 住宅ローンの話, 金利の話

皆さま こんにちは!
染矢建設の染矢です。

さて、本日のブログは…
住宅ローンにおける
「米欧の金利上昇と住宅ローン」
こんなテーマでお伝えしますね。

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先日、米国金融当局が
0.75ポイントの利上げを決定しました。
その一方で日銀は現在の金融緩和政策を
維持することを決定しています。

米国で利上げが進む中
日本では依然として緩和策が取られていて
日米の金利差は開く一方です。

このような状況により
低金利政策を背景に住宅ローン市場をけん引してきた
「変動金利型住宅ローン」が
転換期を迎えることになるかもしれません。

「住宅ローン利用者の実態調査」によると
変動金利型住宅ローンを選択する借り手は
年々増加しているとのこと。

2019年4月から2019年9月までは
変動金利型は全体の59.0%だったのに対して
2021年10月から2022年3月では
変動金利型は全体の73.9%にまで増加しました。

金融緩和によって住宅取得意欲は高まりましたが
日本の賃金はなかなか上昇していかないため
より金利が低い変動金利型の住宅ローンを選択し
家計への負担を軽減しようとする借入行動が
表れているのではと考えられます。

しかし、変動金利型住宅ローンは
基本的にその時の市場金利を反映して
半年ごとに金利が見直されます。

日銀が金融政策を変更すれば
固定金利型住宅ローンの金利も上昇しますが
その後は選択した固定期間にもよりますが
「全期間」固定金利を選択した場合には
完済するまでずっと金利は固定されます。

しかし、変動金利型住宅ローンの場合には
半年ごとに金利が見直されるので
半年ごとに金利が引き上げられ続けるという
可能性もあるということです。

実際、日銀の金融緩和政策が拡大した2013年には
3年固定金利が3.10%、5年固定金利が3.40%
10年固定金利が3.90%でしたが
2016年にはいずれも2.90%まで低下しました。

しかし、2022年には
3年固定金利が3.15%、5年固定金利が3.25%
10年固定金利が3.65%へと上昇しています。

これは米欧の利上げ実施の影響で
日本国内の市場金利が上昇傾向にあることが
背景にあると考えられます。

先述したように
変動金利型住宅ローンは
基本的にその時の市場金利を反映して
半年ごとに金利が見直されるので
今後、変動金利型の住宅ローンの金利が
上昇するのは明らかですね。

これは今後、固定金利型への
借り換えのタイミングを逃してしまうと
固定型の金利を上回る可能性すらある
ということです。

そうなると、上昇した金利により増加した返済額を
借入期間を延ばして返済し続けなければならなくなり
「住宅ローン破綻」という最悪の事態を招くことに
なるかもしれないのです。

利上げに動いている米欧の中央銀行に対し
日銀は現時点では大規模金融緩和を
継続する姿勢を崩してはいませんが
米欧の市場金利上昇は
確実に日本国内の市場金利にも
影響を及ぼし始めているのが現状です。

変動金利型の住宅ローンを返済中の方も
これから住宅ローンを組むという方も
市場の動きをしっかりと見極めて
最善の選択をしてくださいね。

住宅ローンはもちろん
家づくりの資金計画についても
ご相談にお応えしています。
ご遠慮なくお問い合わせください。

それではまた!

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