社長ブログ

狭小住宅のメリット&デメリット

2023.10.24 カテゴリー:性能の話, 暮らし, 家づくり, 間取りや設備の話, 土地さがしの話, コストダウンの話

皆さま こんにちは!
ファイナンシャルプランナーの染矢です。

さて今回は…
「狭小住宅のメリット&デメリット」として
狭小地での家づくりについて
詳しくお伝えしていきます。


◆狭小住宅とは?

狭小住宅とは狭く小さな土地に建てられた住宅のこと。

実は、狭小住宅には明確な定義というものはないのですが、おおよそ15坪以下の土地に建てられた住宅を狭小住宅と呼んでいます。

たいていの狭小住宅は敷地ギリギリまで家が建てられることがほとんどで、「狭い土地でいかに快適に暮らすか」に焦点を当て、床面積を増やすために3階建てであったり、地下室を設けたりすることもあります。
特に「アクセスの良い都市部で家を建てたい」という人に人気があるようです。

◆狭小住宅のメリット

狭小住宅の最大のメリットは「トータルコストの安さ」です。

①土地にかける費用を抑えられる
土地価格が高額な都市部のエリアでも、狭い敷地ならば予算の範囲内に収まる可能性も高くなります

②建物の総額が抑えられる
坪単価は高くなりますが、建物がコンパクトになるため総額は抑えられます。

③税金が安くなる
家を建てると「固定資産税」や「都市計画税」が必要になりますが、一戸あたりの延床面積が200㎡以下の土地は税金が安くなるという制度があります。
狭小住宅であれば、ほぼすべての住宅が税金の軽減対象になります。

④ランニングコストが抑えられる
面積が狭いので、冷暖房費や光熱費が安く抑えられる傾向にあります。


◆狭小住宅のデメリット

①建築費が高額になることがある
先述のメリット②で建物がコンパクトになるためトータルコストが抑えられるとお伝えしましたが、建物が小さいからこそ「暮らしやすさを実現するための様々な工夫」が必要となります。
工夫を凝らして独特の間取りになってしまった場合は工期が長くなり、人件費が膨らんでしまいます。
その結果、建築費が高額になってしまうこともあります。

②陽あたりや騒音の問題
狭小住宅は敷地の建蔽率いっぱいに設計することが多くなります。
それにより隣家との距離が近くなるので防音対策が必要となります。
さらに陽あたりを確保するためにデザインや設計を工夫する必要も出てきます。

③家の強度の問題
充分な居住スペースを確保するために3階建てや4階建てにする場合には、家の強度を上げるためにさらに費用がかかることになります。

④日常の問題
床面積を確保するために3階以上の階数になりがちな狭小住宅では、日常的に階段の上り下りが発生します。
足を怪我した際や老後には大きな負担となることも。

他にも、仮に周辺の道が狭い土地だった場合には、建築工事の際にトラックや重機が敷地まで入ることができず、運搬コストがかさむといったデメリットもあります。


狭小住宅といっても、工夫次第で暮らしやすい家を実現することは可能です。
「とにかくアクセスの良い都市部に住みたい!」という方にとっては魅力的な家だと言えます。

ただ、都市部の人気エリアとなると狭小地にもかかわらず、都下で30坪以上の土地が買える金額である場合もあります。
そうなるとトータルコストが安くなるわけでもなく、メリットはほぼ感じられないことになります。

「住みたいエリア」
「家の理想のサイズ」
「家づくり予算」
すべてのバランスを保つことが重要です。

「何が一番大事なのか?」を
ご家族みんなで話し合ってみてください。

家づくりはもちろんのこと、「資金計画」から「土地さがし」についてもご相談にお応えしています。
ぜひご利用くださいませ!

それではまた!

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