社長ブログ

いずれムダになる「子ども部屋」

2023.11.21 カテゴリー:暮らし, 家づくり, 間取りや設備の話

皆さま こんにちは!
ファイナンシャルプランナーの染矢です。

さて、今回は…
前回に引き続き、子ども部屋に関連した話です。

家づくりの概念が変わるお話なので
ぜひご一読ください。


現在、日本人の平均寿命は
男性が81歳で女性が87歳と言われています。
これからはもっと延びていくようです

家づくりをする時には
この年齢まで暮らすことを前提として
部屋の広さや多さ、間取りのつくり方を
考えることが必須となります。

つまり、現在あなたが30歳だとしたら
そこで50年間は住み続けることを前提として
現在あなたが40歳だとしたら
そこで40年間は住み続けることを前提として
その間「ずっと暮らしやすく計画すべき」
ということです。

しかし多くの方が、将来のことはさておき
家族が最も多い時期に合わせて
間取りを考えてしまいます。

そして…
将来、確実に部屋を持て余す
「使わない部屋だらけの残念な家」を

建ててしまうのです。

なぜなら
家族が最も多い時期に合わせて考えたその家も
いつかは夫婦2人だけで暮らす家になるのですから。

このような理由から
1つの用途としてしか使わないであろう部屋は
「別の用途も兼ねて使えないか?」
ということを考えながら計画するように
オススメしています。

まさに「フリースペース」という考え方です。


『〇〇部屋』と限定することがおかしい

特に考えていただきたいのが『子ども部屋』です。

子どもは、まだ小さいうちに
自分の部屋をプライベートスペースとして
使うことは、ほとんどありません。

そして、思春期となる中学生くらいになれば
自分の部屋をプライベートスペースとして
使うようになりますが、それも束の間で
ほとんどの子どもが進学や就職をキッカケに
家を出て行くのが世の常ではないでしょうか。

そう考えると
子どもが自分の部屋を有意義に使ってくれる期間は
せいぜい6年〜10年ぐらいのものです。
あなたがそこで暮らす
40年〜50年という期間の中で。

だからこそ
「子ども部屋」と限定して考えるのではなく
子どもがプライベートスペースとして
自分の部屋を使う以外の期間は
「別の用途にも使える空間」として
考えていただきたいのです。


子ども部屋を『あまり広くする必要はない』

子どもたちはやがて必ず出て行きますし
その後の利用用途を考えても
そんなに広いスペースは必要ありません。

せいぜい寝るスペースと
机を置くスペースでもあれば
事足りると思うのです。

家族の共有スペースに
ファミリークローゼットを計画すれば
各々の部屋に収納を設ける必要もなくなります。


《家族全員で使えるファミリークローゼット》

仮に
2階に2つの子ども部屋を計画するとして
広さを6帖ではなく4帖にできたら
2帖×2部屋で4帖分を別の用途に充てられるのです。

1階に計画していたお風呂と洗面脱衣室を
その4帖に充てたとすると
洗濯物をバルコニーに干す場合の動線や
クローゼットへ片づける動線も短くなり
家事ラク動線を実現することができます。


《バルコニーへ繋がる洗面脱衣室》

もちろん、1階には4帖分のゆとりも生まれるので
リビングを広げたり、ワークスペースを設けたりと
いろいろな使い方ができますね。

さらに言わせてもらいますと
そもそも「〇〇部屋」と断定して計画すると
他の用途で利用しづらくなります。

子ども部屋として
「ガチガチに仕切った個室を用意する」
そんな概念は捨てて
「オープンスペースを簡易的に仕切って使う」
このように発想を転換できれば
子どもたちが巣立った後も
そのスペースは他の用途で利用しやすくなります。


《フレキシブルに使えるオープンスペース》

家族のライフスタイルが変化していくように
家も自在に変化させられることこそが
『本当の暮らしやすさ』なのではないでしょうか。

いつか部屋を持て余してしまうような家ではなく
将来を見据えて合理的に家づくりをすることで

真の『暮らしやすい家』を手に入れてください!


「こんな家をつくりたいんだけど
将来的にはどうなのかしら?」

そんな不安をお持ちになったなら
モデルハウスへぜひご来場ください。
実際の建物をご覧いただきながら
しっかりご説明させていただきます。

相談に来たからといって
ゴリゴリの営業は一切いたしませんので
お気軽にご予約くださいませ!

それではまた!

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