社長ブログ

住宅ローンの基礎知識 Part.1

2024.02.13 カテゴリー:お金の話, 住宅ローンの話, 金利の話, 資金計画

皆さま こんにちは!
ファイナンシャルプランナーの染矢です。

さて、今回は
「住宅ローン」の話です。
『変動金利型』について
詳しくお伝えします。


銀行などの金融機関で
住宅ローンを借りるとき
次に挙げる3種類の中から
金利タイプを選ぶのが一般的です。

『変動金利型』
『固定金利型』(全期間固定金利)
『固定金利選択型』(固定期間選択型)

このうち『変動金利型』
一定期間ごとに適用金利の
見直しが行われるタイプです。

多くの金融機関で4月と10月の
半年ごとに金利の見直しが行われます。
4月の見直しで7月からの半年間
10月の見直しで翌年1月からの半年間の
適用金利が決まります。

低金利が続いている住宅ローン。
特に変動金利は固定金利よりも
適用金利が低く設定されているので
毎月返済額を抑えられるという視点から
選ぶ方も多いようです

しかし将来、金利が上がる可能性もあるのが
変動金利のリスクでもあります。

金利上昇のリスクに備えるために
変動金利の仕組みについて
しっかり理解しておいてください。


『変動金利型』には
『5年ルール』と『125%ルール』という
代表的な2つのルールがあります

今回は『5年ルール』について
詳しくお伝えいたします。

『5年ルール』
半年ごとの適用金利の見直しがあっても
5年間は毎月の返済額が変わらない

毎月の返済額が変わらないなら安心?
答えは「NO!」です。

なぜなら
返済金額は変わらないけれど
金利上昇分は返済金額の「利息分」に
充当されるからです。

どういうことかと言いますと…

毎月返済額は大きく分けて
「ローン元本に充当する金額」
「利息に充当する金額」から
成り立っています。

適用金利が上がると毎月返済額のうちの
「利息に充当する金額」が増えます

ということは
「ローン元本に充当する金額」が
減ってしまうということになります

極端な話ですが
「利息に充当する金額」が
毎月返済額と同額になってしまったら…
毎月きちんと返済をしていても
ローンの元本は全く減っていかない
なんてことにもなるのです。

さらに極端な話ですが…
「利息に充当する金額」が
毎月返済額を上回ってしまったら…
毎月きちんと返済をしていても
ローンの元本が減らないどころか
支払っていない利息が
溜まっていくなんてことにもなるのです。

この支払っていない利息のことを
未払利息」と言います。
「未払利息」は返済終了までに
必ず支払わなければならず
金融機関によっては、返済完了時に
一括で支払わなければならないなんて
パターンもあるので要注意です


《まとめ》

※『変動金利型』は
一定期間ごとに適用金利の
見直しが行われる
(半年に一度の金融機関が多い)

※『5年ルール』は
半年ごとの適用金利の見直しがあっても
毎月返済額は5年間変わらない

※毎月返済額が変わらなくても
金利上昇分は利息に充当されるので
元本が減らなくなるリスクを伴う


低金利が続いている今
変動金利の人気が高い傾向にありますが
リスクもしっかり理解した上で
比較検討することが大切です。

住宅ローンはもちろん
資金計画相談も承っております。
お気軽にご相談くださいね。

次回は
変動金利のもう一つのルール
『125%ルール』について
詳しくお伝えします!

「資金計画」や「土地さがし」など各種ご相談にお応えしています。
ぜひご利用くださいませ!

それではまた!

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