社長ブログ

日あたりに難がある土地での家づくり

2022.01.18 カテゴリー:家づくり, 間取りや設備の話, 土地さがしの話, コストダウンの話

おはようございます!
染矢建設の染矢忠彦です。

さて、今回は
家づくりに不安を感じている方々へ
『日あたりに難がある土地での家づくり
こちらについて詳しくお話ししますね。


例えば、下記のように
南に家が建っている土地に家を建てるとしたら
一般的には、日陰部分を避けて
日なた部分に家を建てるように計画を立てます。

その結果、問答無用で2階建住宅を
建てざるを得なくなってしまうわけですが
果たして、このような土地では
その選択肢しかないのでしょうか?

この図面のような計画で家を建てた場合
・外構工事費用が高額になってしまう…
・いつも過ごす場所が薄暗くなってしまう…
・住んで半年もしたら生活感満載のお家になってしまう…
・洗濯・片付けに手間がかかってしまう…
といったデメリットを
かなりの高確率で体験することになるでしょう。

なぜそうなってしまうのか?
具体的にお話していきますね。

外構工事費用が高くなってしまう…

日陰を避けて家を建てるとなると
その日陰部分にも外構工事をしなければならなくなるため
単純にその分、外構工事費用がかさんでしまいます。

しかもこの例の場合
日影部分の工事費用が高くなりやすく
想像以上に外構工事費用が
かさんでしまうことになります。

なぜ外構工事費用が高くなりやすくなるのか?
なぜなら、リビングの窓から見える景色が
南に建っているお家の裏側(北側)となるため
勝手口やゴミ箱や給湯器や室外機などが並んだ
汚い裏側を見なくていいように
庭を美しくコーディネートしたり
目隠しの為の植栽をしたり
塀のデザインにこだわらざるを得なくなるからです。

その結果、あっという間に
当初の計画より100万円以上も足が出てしまうことに
なってしまうのです。

いつも過ごす場所が薄暗くなってしまう…

また、それだけの外構工事をする予算がない場合
殺風景な仕上がりの庭になってしまうのですが
そうなれば、汚い家の裏側しか見えないリビングの窓は
ずっとカーテンを閉めた状態に
せざるを得なくなってしまいます。

結果、カーテンによって光が遮断され
家の中が薄暗くなってしまいます。
そして、一日中照明が必要となってしまうのです。

✔ 住んで半年もしたら生活感満載のお家になってしまう…

このような土地に建てる家に限らず
2階建て住宅の大半は
子ども部屋が2階につくられていますが
果たして、子供たちは自分の部屋を
上手く使えるのでしょうか?

もし、上手く使ってくれなかったとしたら
子どもたちの荷物は、いつもリビングやダイニング付近に
散乱している状態になってしまいがちです。

やがて
片付けてもキリがない状態にすっかり疲れてしまい
いつも散らかった生活感満載の家になってしまう
でしょう。

洗濯・片付けに余計に手間がかかってしまう…

先述のように、リビングやダイニング付近に存在する
荷物の大半は子供たちのものではないでしょうか?

となると、リビングダイニングを
出来るだけ美しい状態で保つことが出来るかどうかは
子供たちがカギを握っていると言っても過言ではないと
思います。
いつも過ごす場所がキレイに保ちやすくなると
片付けや掃除にかかる手間も
必然的に減ることになりますよね?

また、2階建て住宅の最大の難点が
洗濯動線が悪くなりやすいということです。
というのも、1階の北に位置する洗面脱衣室から
2階の南に面するベランダまで重い洗濯物を運んで行くのが
基本的な動線となるからです。

つまり、『最短の動線』どころか
真逆の『最長の動線』で作業することになるというわけ
ですね。
必ず毎日しなければいけない家事であるにもかかわらず…

しかも取り込んだ洗濯物を
1階まで持って・降りて・たたんで
再び2階の収納まで運ぶようになるとしたら
決して効率が良い動線とは言えないですよね?

これらのことは、実際住んでみて
初めて気が付くことばかりです。

しかし、家を建てる前に
これらの事実を知っておくことができれば
そして、設計によってそうならないようにできれば
効率のいい家事動線をつくることもできますし
明るい家にすることもできますし
片付けやすい家にすることもできます。
そして、大掛かりな外構工事のせいで
予算をオーバーすることもなくなります。

なので、いい家を建てるために
「どんな家にしたらいいのか?」ということだけではなく
「土地の選び方」や「土地の活用の仕方」についても
しっかり勉強していただいて
失敗しないように気をつけてくださいね。

それではまた!

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