社長ブログ

「30代での家づくり」について

2024.01.09 カテゴリー:住宅ローンの話, 家づくり, 資金計画, 土地さがしの話, 保険の話

皆さま こんにちは!
ファイナンシャルプランナーの染矢です。

さて今回は…
「30代での家づくり」について
メリットやデメリットを交えて
詳しくお伝えしていきますね。


結婚や出産など、様々なライフイベントが起こると予測される30代。

いずれも家づくりを考え始めるきっかけとなるもので、弊社で家づくりをなさる方々も「結婚を機に」「子どもの誕生を機に」というタイミングがとても多いです。

そして多くの方が「家づくりを考え始めたけれど、このタイミングで問題ない?」と不安を感じながらご相談にいらっしゃいます。

ここからは国土交通省住宅局が発行した
「令和4年度 住宅市場動向調査報告書」
データを基にお伝えしていきますね。

まず、一次取得者は全ての住宅において30代が最も多いのだそうです。
一次取得者:初めて住宅を取得した世帯
全ての住宅:注文住宅、分譲戸建て・集合住宅、中古戸建・集合住宅

なお、注文住宅(新築)の世帯主の平均年齢は39.5歳。
30代が全体の45.1%で、最も多くを占める割合だという結果も出ています。

この調査結果から考えると30代での家づくりは決して誤ったタイミングではないと考えられます。


それでは、30代で家づくりをするメリットとデメリットについて解説していきます。

《30代で家づくりをするメリット》

◆定年退職までに住宅ローンを完済できる

注文住宅(新築)の取得世帯の83.2%が住宅ローンを利用しています。
そして、返済期間の平均は注文住宅(建築)で32.8年注文住宅(土地)で34.5年です。

住宅ローンの完済までに30~35年かかると考えると、30代で家づくりをすれば定年退職までに完済することも可能です。
住宅ローンの完済が早ければ、老後の生活用に貯蓄もできるようになります。

◆住宅ローンの審査で有利

・完済時の年齢:98.7%
・健康状態:97.9%
・借入時の年齢:97.2%
・勤続年数:93.2%
・年収:92.9%

これらは住宅ローンの申込人に特に関連する審査項目なのですが、実に9割以上の金融機関が審査の基準にしていることが分かります。
※国土交通省住宅局「令和4年度 民間住宅ローンの実態に関する調査 結果報告書」より

仕事面も健康面も安定しやすい30代ならば、これらの審査項目をクリアしやすいというわけです。

◆家づくりがしやすい

20代と比較すると、30代は家族構成が固まりつつある時期です。
これは、家族の人数や子どもの学区など全てを考慮して、自分たち家族に最適な家づくりがしやすくなる時期とも言えます。

◆マイホームで過ごす年数が長くなる

30代は子どもが生まれるタイミングであったり、子どもがまだ幼い時期でもあります。
ですから、マイホームで家族が一緒に暮らす期間が長くなり、家族の想い出をたくさんつくることができます。


《30代で家づくりをするデメリット》

◆子供が幼いので家にキズや汚れがつきやすい

30代は子どもがまだ幼い時期でもあります。
幼い子供は自由奔放で、予測もつかない行動をします。
壁に落書きをする、障子を破く、設備を壊すなどなど。

もちろん子どもの性格にもよりますが…
子どもが幼いうちは家にキズや汚れがつきやすいと、あらかじめ覚悟しておく必要があると私は思っています。

◆住宅ローンと教育費の両立

子どもの成長と比例するように、教育に掛かるお金も多く必要になっていきます。
授業料に制服代、教材費に給食費、さらに塾代や模試代などなど。
高校受験や大学受験の際にもお金がかかりますが、大学進学となると入学金や授業料でかなり高額な資金が必要になります。

30代で家づくりをすると、将来的に住宅ローンと教育費を同時に支払い続ける期間が訪れます。
その時期に苦しい思いをしないためにも、家づくりの際にしっかりと資金計画を立ててくださいね。

◆ライフプランが急変する可能性もある

30代は転勤や転職など、仕事の変化によって引っ越しをしなければならなくなることもあります。
また、40代や50代になってから親の介護が必要になり、二世帯同居のためにリフォームしなければならなくなったり。
家づくり後にライフプランが急変する可能性もあるということを認識しておいてください。

◆家づくりの選択肢が狭くなる

40代や50代に比べ、30代はまだ世帯年収が低く、理想通りのマイホームにするには予算が足りない場合もあります。
家づくり予算の都合上、どうしても妥協しなければならない部分も出てきます。

家が完成してから「もっと外観にこだわりたかった」や「もっと広くしたかった」と後悔するケースも全く無いとは言いきれません。


30代での家づくりは、住宅ローン審査で有利になりやすかったり、完済時期を早めることができたりと、多くのメリットがあります。

しかし、家が完成した後の人生が長い分、子供の教育費や家族のライフプランの急変などの懸念材料も多くあります。

家づくりでは「絶対に譲れないもの」と「妥協できるもの」のように、希望するものに優先順位をつけて、必ず予算内に収めるようにしてください。

そして家づくりだけではなく、「家族の今後のライフプラン」「不測の事態」にも対応できる資金計画を立てて家づくりに臨んでください。

「家づくり」だけではなく「資金計画」や「土地さがし」もご相談にお応えしています。

ぜひご利用くださいませ!

それではまた!

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