皆さま こんにちは!
ファイナンシャルプランナーの染矢です。
さて、前回に引き続き
「住宅ローン」の話です。
『変動金利型』について
詳しくお伝えします。
銀行などの金融機関で
住宅ローンを借りるとき
次に挙げる3種類の中から
金利タイプを選ぶのが一般的です。
『変動金利型』
『固定金利型』(全期間固定金利)
『固定金利選択型』(固定期間選択型)
このうち『変動金利型』は
一定期間ごとに適用金利の
見直しが行われるタイプです。
多くの金融機関で4月と10月の
半年ごとに金利の見直しが行われます。
4月の見直しで7月からの半年間
10月の見直しで翌年1月からの半年間の
適用金利が決まります。
低金利が続いている住宅ローン。
特に変動金利は固定金利よりも
適用金利が低く設定されているので
毎月返済額を抑えられるという視点から
選ぶ方も多いようです。
しかし将来、金利が上がる可能性もあるのが
変動金利のリスクでもあります。
金利上昇のリスクに備えるために
変動金利の仕組みについて
しっかり理解しておいてください。
『変動金利型』には
『5年ルール』と『125%ルール』という
代表的な2つのルールがあります。
今回は『125%ルール』について
詳しくお伝えします。
『125%ルール』
変動金利型の毎月返済額は
適用金利が変更となる前の
125%以上にはならない
前回、金利が上昇しても5年間は
毎月返済額が変わらないという
『5年ルール』についてお伝えしましたね。
今回は、その5年が経過して
毎月返済額の見直しとなる際の話です。
毎月返済額の見直しは
5年経過時点での適用金利と
ローン残高、残りの返済期間で
再計算されます。
この時、それまでの毎月返済額の
125%の金額が上限となるというのが
この『125%ルール』です。
「返済額の25%アップが上限なら安心?」
答えは「NO!」です。
なぜなら
適用金利の上昇幅が大きければ
「未払利息」が発生する状況に
なりかねないからです。
どういうことかと言いますと…
毎月返済額は大きく分けて
「ローン元本に充当する金額」と
「利息に充当する金額」から
成り立っています。
今後の毎月返済額をそれまでの
125%の金額にアップしても
再計算された利息に充当する金額に
追いつかなかった場合
ローンの元本は全く減らず
支払っていない利息(未払利息)が
溜まっていくことになるのです。
前回お伝えしたように
この「未払利息」は返済終了までに
必ず支払わなければならず
金融機関によっては、返済完了時に
一括で支払わなければならないなんて
パターンもあるので要注意です。
《まとめ》
※『125%ルール』は
変動金利型の毎月返済額は
適用金利が変更となる前の
125%以上にはならない
※毎月返済額が
125%以上にはならなくても
金利の上昇幅によっては
未払利息が発生するリスクを伴う
一部の金融機関では適用金利見直しの
タイミングが異なっていたり
『5年ルール』や『125%ルール』が
無いところもあるので要注意です。
「5年ルール」が無ければ
「未払利息は発生しなくなる」が
「返済額が頻繁に変わる可能性がある」
「125%ルール」が無ければ
「毎月返済額がそれまでの125%を超える
可能性がある」
ということですからね。
低金利が続いている今
変動金利の人気が高い傾向にありますが
リスクもしっかり理解した上で
比較検討することが大切です。
住宅ローンはもちろん
資金計画相談も承っております。
お気軽にご相談くださいね。
次回は
『固定金利型』について
詳しくお伝えします!
「資金計画」や「土地さがし」など各種ご相談にお応えしています。
ぜひご利用くださいませ!
それではまた!