こんにちは!
染矢建設の染矢忠彦です。
さて、今回は…
合理的なコストカットのために
「ドアと窓」についてお話ししますね!
同じ大きさの家を、全く同じ性能でつくろうとしても
その価格は建てる家の形状によって異なってきます。
約30坪(100㎡)の平屋を例に解説しますね。
「縦横が共に10mの長さ」で建てる場合と
「縦が20m・横が5mの長さ」で建てる場合とでは
家の価格は後者の方が圧倒的に高くなってしまいます。
というのも
「縦横共に10m」の家は外周の長さが40mなのに対し
「縦20m・横5m」の家は外周の長さが50mになり
後者の方が工事面積が大きくなってしまうからです。
また、たとえ同じ面積の家であったとしても
家の中の「ドアの数」が10本の家と20本の家とでは
コストが大きく違ってきます。
ドア1本にかかるコストを約35,000円だとしたら
仮に10本少なくすることが出来れば
それだけで約35万円ものコストダウンになります。
「窓」もドアと同じです。
窓の本数が10本の家と20本の家とでは
コストが大きく違ってきます。
ドアと違って、窓はサイズや形によって
価格がバラバラなので、一概には言えませんが
仮に、窓1本の平均価格を約5万円とした場合
10本違えばそれだけで
約50万円もコストが違ってきます。
それゆえ、不必要なドアや窓を削ることが
最小限のコストで最大限に豊かな家をつくるために
必要不可欠な要素となってくるのです。
✔ドアの数を減らすための2つの方法
その1:廊下をなくす
廊下は、部屋と部屋とをつなぐためにあるのですが
部屋と部屋をダイレクトでつなぐことができれば
必然的に廊下は必要なくなります。
そして、廊下がなくなれば
廊下分の面積をカットできるだけではなく
同時にドアの本数も減らすことができます。
なぜなら
部屋と部屋がダイレクトにつながっているので
廊下に出るためのドアが必要なくなるからです。
また、使い勝手をより良くするために
通り抜け動線をつくることがありますが
この動線もドアの本数を増やす原因になります。
なぜなら
通り抜け動線を確保するために
1つの部屋に2方向から入れるようにするからです。
そして、そのドアとドアとをつなぐ動線上は
常に通れるようにしないといけないため
必然的に荷物が置けなくなってしまいます。
つまり
「通り抜け動線=廊下をたくさんつくってしまう」
ということなのです。
その結果、荷物を置ける場所が減ってしまい
床面積のわりに収納力がない空間となってしまうのです。
その2:収納をまとめてつくる
収納をまとめてつくれば
必然的にドアの本数が少なくなります。
収納で大切なことは「管理しやすいこと」なのですが
小さな収納をあちこちにつくってしまうと
どこに何を置いたのかが、分からなくなりがちです。
複雑になればなるほど
頭の中に記憶しておけなくなるからです。
また、小さな収納の多くが
奥行きが深い収納だと思いますが
奥行きが深い収納は
手前のスペースにモノが置けないため
広さの割に、たいして収納出来ません。
あるいは手前のスペースにまで、詰めこんでしまうと
奥に置いてあるモノが分からなくり
奥のモノを取り出すのが面倒くさくなり
さらにモノが増える原因となってしまいます。
そして、余計に管理しにくくなってしまうのです。
それゆえ
「収納は出来るだけまとめてつくること」を
オススメしております。
その結果、必然的に収納のドアが減り
コストカットにつながるというわけです。
✔窓を減らす鍵は「カーテン」をなくすこと
窓の数を減らすためには
「十分な光を採り込み」「風を通すことが出来る」
その役割を果たす窓だけをつくるようにしないと
いけません。
そして、この2つを実現するためには
カーテンがいらない窓をつくらないといけません。
カーテンをつければ光が遮られるし
カーテンが開けられなければ風が通らないからです。
カーテンありきの窓ばかりつくってしまった場合
窓の数をより増やさないと
家の中が暗くなってしまいます。
そして窓の数とともに
カーテンの数まで増えてしまうため
さらに家のコストが上がっていってしまいます。
それゆえ
「周囲からの視線を感じにくい間取りづくり」が
できるかどうかが
重要なポイントとなってくるというわけですね。
いかがですか?
言われてみると確かにそうだな…と
感じられる部分があったのではないでしょうか?
ということで、生活の質を一切落とすことなく
最小限のコストで最高に住みやすい家をつくるためにも
その秘訣の一つである
『ドアと窓を合理的にカットする方法』も
ぜひ覚えておいてくださいね。
それではまた!