社長ブログ

光もプライバシーも確保するためには

2021.09.28 カテゴリー:家づくり, 間取りや設備の話

こんにちは!
染矢建設の染矢忠彦です。

さて、今回は…
『暮らしやすい家をつくるために
知っておくべきこと』

こんなテーマで
詳しくお話しさせていただきますね。


『LDKの窓は南につくりたい!!』
家づくりをする誰もが希望することでしょう。

そして、ほぼ全ての方が
LDKの南に大きな窓を設置します。

「窓としての役割を果たすことができるのか?」
それについて深く考えることもなく…

その結果、ほとんどのお家が
その窓から充分な光を確保することができず
想像していた明るく開放的なLDKとは正反対の
薄暗く閉鎖的なLDKができあがってしまうのです…

では、LDKを明るく開放感あふれる空間にするためには
一体どのようにすればいいのでしょう?

その答えは、土地の状況や周囲の環境によって
異なってくるので一概には言えないのですが
1つ例を挙げて、お伝えさせていただきますね。

例えば…
あなたが家を建てる敷地のすぐ南に
隣接して家が建っているとしたら…
あなたの家のリビングを敷地の一番南に配置し
かつ、その南面に大きな窓をつくっても
その窓からは充分な光が入ってきません。

南に建っている家と
あなたのリビングの窓との間に
充分な距離を取ることができないからです。

それゆえ、こういった土地の場合は
家の中が暗くならないように東面や西面にも
大きな窓をつくることになります。

しかし、東や西にも家が建っているとしたら?
南と同様に、充分な光は入ってきませんよね…

それでは仮に
隣接する家が建っていなかったとしても
それは「周囲から丸見えになる」ということでもあるため
結局、カーテンが開けられなくなってしまい
充分な光を確保することができなくなってしまいます。

こういった理由から、充分な光を確保するためには
もっと別の解決策を考える必要があります。

解決策その1:
リビングの位置を南にこだわらない

周囲が家に囲まれている敷地の場合
充分な光を確保するためには
隣家との間に充分な距離を取らなければいけません。

となると
充分な光を採り込みたいリビングの窓を

隣に建っている家から離れた位置に
つくらなければいけません。

例えば…
リビングを一番北に配置して
その南に中庭(外)をつくり

リビングの窓を南面につくる
といった感じですね。

こうすることで
必然的に南に建っている家との間に距離が生まれ
充分な光を家の中に採り込むことが可能となります。

さらに、この場合
同時に東や西に建っている家からも
充分な距離を確保できるようになるので
一日中、たっぷりの光が家の中に射し込んできます。

おまけに、中庭の窓は周囲から全く見えないため
カーテンをする必要がないですし
周囲の目を気にする必要もないため
家の中で快適に過ごしていただくことができます。

解決策その2:
もっと高い位置から光を採り込む

また、中庭をつくる余裕がないとしたら
吹抜けをつくることで、より高い位置から
光を採り込むという方法もあります。

こうすることで
安定的に光を室内に採り込むことが可能となり
太陽高度が低くなる冬には、LDKの奥にある
キッチンまで深く光が射し込むようになるので
一年中、明るい家を実現することができます。

この場合も
1階に大きな窓をつくる必要がなくなることから
中庭同様に、周囲の目を気にする必要のない
プライバシーに優れた住まいを実現しやすくなります。

いかがですか?

このように、家の間取りは
その土地が持つ条件といいますか

周囲の状況や環境に大きく左右されます。

逆に言うと
土地の条件や環境を
充分に考慮せずに家を建ててしまうと
ものすごく住みづらい家になってしまう
ということでもあります。

以上の点を踏まえて、敷地に合わせて計画し
明るくて暮らしやすい住まいを手に入れてくださいね!

それではまた!

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